The Phantom of The Opera! |
The Phantom of The Opera。 19世紀末、パリオペラ座に起こった不思議な事件。 歌手、バレリーナ、指揮者、劇場支配人、大道具や裏方の人々、劇場を援助する金持ちの貴族たち、観客たち。 そして巨大な劇場そのものも巻き込んだ、恋の悲劇。 日本でも今月から新橋汐留シオサイトの四季劇場で、劇団四季による「オペラ座の怪人」公演が開演します。 初演はロンドン Her Majesty Theatre 1986年です。 作曲はアンドリュー・ロイド・ウェバー。 初演の歌姫クリスチーナは、サラ・ブライトマンでした。 NHK紅白でも市村正親さんが怪人として出演したときの曲が、あの有名な「Phantom of The Opera」で、これはサラ・ブライトマンのために作曲された曲だったのです。 何度聞いても、見てもこのミュージカルは素晴らしい完成度です。 演出、舞台装置、音楽、物語すべてが完璧な組み合わせといえます。 ガストン・ルルーの原作はもっと伝奇色が強いのですが、舞台と登場人物をしぼって、テーマを恋にして、そして舞台を劇場に絞り込んだところが成功したのでしょう。 昨年も友人といっしょにこの劇場で見たのですが、今回は配役も指揮者もすべて変わっていました。 そして昨年よりも素晴らしく感じました。 その理由のひとつは・・・ 今回の私たちの席、stall Bの10、11 という席は、なんと指揮者の真後ろだったのです。 オーケストラボックスを覗き込む最前列! まずチケットをきってもらって、下へとおりてバーで待ちました。 それから準備ができました、開場します、という人にしたがって入場します。 確かにsecond と聞いたように思うので、二列目の10、11席を探したら、ここは僕たちの席ですよ、と男の子に言われました。だってBですけど?とチケットを見せたら、Bは一番前だというではありませんか。 ・・・Aはどこへ!? もしかして、86年の初演以来、オーケストラボックスが出来て以来、A列は削除されたんでしょうか? びっくりしたまま、彼らにごめんねといって最前列に移りました。 ここがまた、狭いのなんの。 西欧人は日本人よりでかいはずなのに、ホビットサイズ(笑)の私でさえひえ~な狭さです。 そして、私の右隣は、ものすごいボリュームのご夫婦でした・・・ 座れるんだろうか?どうしてこんな席を彼らに売るんだろう??と心配するくらいのボリュームです。 どうにかこうにか座ったお二人はほんとに辛そうでした。 オケがスタンバイを始めて、チューニングが始まって、物語も舞台もどうなるか知ってはいてもすごくどきどきしてきます。 そして指揮者登場。 ・・・私は指揮者の真後ろです!(汗) 彼の頭で舞台がさえぎられそう・・・ 指揮者は内線電話で劇場の後ろに指示を出しています。携帯電話やカメラの禁止注意、それから入場具合を確認しているようです。 笑いながらジョークを飛ばして、電話を切りました。 劇場が暗くなりはじめて、なんだか面白くなってきました。 指揮者が舞台と劇場のすべてをしきっているところを見ることができるなんて、めったにない経験ですしね。 舞台はこの音から幕があきます。 といっても幕は最初から開いているんですけどね(笑) 木槌の音がターンとなります。オークションが始まります。 いまは昔の、輝かしきオペラ座で使われたアンティークが競りにかけられていき、年老いたラウル子爵がサルのオルゴールを落札、その思い出をかすれて歌います。 そして、中央に鎮座したいて(最初からキャンバス布地で隠されていた)シャンデリアがあらわれ、灯りを入れられてきらめきながらどんどんと揚がっていきます! これがまた。 シャンデリアの通り道は、指揮者のあたまの真上、そして私たちの席の真上! 指揮者はひょいっとよけました(爆) さすがに私たちにはかすりませんが、指揮者にもかすらないのでしょうが、それでもちょっと冷や汗。 いよいよ、オペラ座が甦り、オペラシーンから始まります。 この続きはまたあしたに・・・ |
by crann
| 2005-01-09 01:59
| musica・音楽
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