The Phantom of The Opera Ⅲ |
休憩中は、舞台には安全のための硬いガードがおりています。 SAFTY GUARD やらなんたらと書いてあった気がします(爆) でもわざわざオケ箱のりこえてそこまで行く人はいないと思うけど・・・ 前もあったかなあ? だんだんと趣のないシステムになるみたいで、ちょっと興ざめです。 気を取り直して、せっかくの指揮者の真後ろ。 そのまま指揮者のスコアをのぞきこみました。 大きさはA3くらい。 プラスチックリングでとじてあり、表はThe Phantom of The Operaスコア の1、2,3と3分冊です。 いつも指先で、びびっとめくるのでしょう。 ・・・右下がほとんどかすれてます。 もし、もしも彼以外の指揮者が振ることになったら、どうすんの!? と思うくらい、もはや五線も♪も不明です。 最初の頁は、序曲でAngel of Music のところからだとわかります♪ ふふふ、なんか嬉しいぞ(笑) ファゴットのおじさんがメンテしているほかは、メンバーは休憩中らしいです。 このオケ箱のなかがまた狭い!! そして、暑い(爆) 私なら酸欠で死にそうです。 このなかで吹奏楽器やる人を尊敬します・・・ 第二幕開演! 序曲からそのままオペラ座の仮面舞踏会へ! ここもこれだけ間近だと圧巻! サルのオルゴールの仮装をしてるバレリーナの女の子(どうして怪人の持ってるオルゴールをこの女の子は知ってるの?とか、いろいろとつっこみたい部分はたくさんあるのですが、そういうのはほっときます 笑)含めて、おもちゃの格好の3人はそれぞれシンバル、トライアングルなどを持っています。 彼らもちゃんと指揮者に合わせて、オケと一緒に演奏しています。 舞台際で見てると面白いことがわかりました。 とにかく、みんなの足が長く見えるのです(笑) 短いというわけじゃないのですが、あとから写真などと比べてみると、格段に長く感じました。 マンガなみのプロポーションの登場人物を見たかったらB列がイチオシですよ(笑) 楽しいところに必ず現れるファントム。 1幕の最後にも天使の飾りにまぎれて、不幸のどん底的登場を果たしているファントム。 この天使飾りが、きわめてグロテスクなことに初めて気づきました。 ニンフをおいかけて陵辱しようとしているサトゥルヌスとでもいうのでしょうか。 舞台の途中だというのに、一瞬ファントムを忘れて口が開いてしまいました。 あとから四季版プログラムで見比べると日本でもコレを踏襲しているようですが。グロさではかなわなそうです。 毎回どこかに潜んでいるファントム、そんなに先回りできるならさっさとクリスチーヌを攫ってくれ!と思うのですが・・・ 墓地にお父さんのお墓をお参りするクリスチーヌ。 このお墓シーンだけが唯一のオペラ座以外です。 ダーエ家のお墓はものすごく立派な墓所です。 墓所の上には大きな十字架が飾られています。 舞台の下から見上げるせいか(笑)いつにもまして大きくみえる墓所。 「DAAE」という棺の文字を初めてちゃんと見ました! クリスチーヌは、音楽を愛して、幼い自分に音楽を教えてくれた亡き父のもとへ墓参りにやってきます。 このお父さんへの、悩みを打ち明けつつ祈るシーンが私は大好きです。 ストーリーも音楽も、クリスチーヌといっしょに一息くところです。 ファントムは自作のオペラを上演するように、劇場関係者たちへ強要します。 なんとか上演にこぎつけて、その上演に必ずあらわれるであろうファントムを捕まえようと、劇場中に警官を配置する、クリスチーヌの恋人ラウル子爵。 警官のひとりが、オケ箱の、指揮者の左隣にぬっとあらわれました! びっくりしたkappa@相方が、一瞬のけぞりました(笑) すっかり警官になりきっている彼は、ピストルを構えて鋭い視線を劇場に投げます。 間近すぎて怖いです…(笑) からかうようなファントムの声が聞こえて、この警官が発砲!! 音すごいし、光ったし! 硝煙でてるし匂うし!! これにはこのあたり一帯の、この席初めての観客はすべてびっくり仰天です。 シートがゆさゆさ揺れました(笑) 発砲するのも知ってるけれどとにかく目の前なので、その感覚がつかめてませんからね。 ファントムの自作オペラの舞台が始まり、最後のクライマックスへ… 舞台上からクリスチーヌをさらって逃げるファントム、追うクリスチーヌの親友メグ、恋人ラウル子爵や警官たち。 ラウル子爵はファントムの隠れ家に着いて、クリスチーヌを返せと迫ります。 そして終幕。 恋人たちの愛の歌がかすかに聞こえてくるなか、ファントムは玉座のような椅子にすわりマントをかぶり… 無人となったファントムの隠れ家にたどりついたバレリーナのメグ(この少年の格好がかわいいです)はそのマントをとりさり、ファントムの顔と心と愛を隠していた仮面を見つけて拾い上げます。 そしてその仮面をもって… この最後の最後が四季版とロンドン版の決定的違い! 四季版は、仮面を客席にみせつつ、じっと視線を固定。 ロンドン版は、仮面をもちあげてから(仮面を故意に客席にみせる感じではなく、自然に)客席の方々に視線をはしらせる。 この解釈の違い、とっても知りたいです! カーテンコールではカンパニーすべてが登場し、わがやんちゃな指揮者くん(笑)も立ち上がって挨拶。 カルロッタ役の人は、指揮者くんと仲良しなのか?投げキッスをしてました♪ 舞台がすべて終わってカーテンが閉まったときに、オケがすべての楽曲をつなげた終曲を勢いよく演奏し始めます。 だめだめ、まだ席を立ってはイケマセンよ。 うっとりとオーケストラボックスをのぞいて、最後の演奏を楽しみましょう! 最後の最後は、Phantom of The Opera のテーマ、そしてシャンデリアが落ちる瞬間第1幕最後のところ。 オペラ座の怪人は死んだのか?見事逃げ去ったのか? さあもう一度このお芝居を見に来て確かめてみないか? オーケストラの最後の音楽はそういうメッセージに聞こえるのです。 …単なる妄想ですけどね(笑) ロンドン公演の席はぜひBの10、11でご覧ください! |
by crann
| 2005-01-10 02:33
| musica・音楽
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