干潟の一日。 |
アーサー・ランサムのファンが行うイベントに、また混ぜていただきました。 今回は、『ひみつの海』にちなんだプロジェクトの第2回目でした。 東京近郷で「ひみつの海」が味わえる!という場所を、昨年干潟生物学者さんが教えてくださったのでした。 昨年は参加できなかったので、今年は!とわくわくと装備(笑)も整えて出かけました。 ・・・しょっぱなから失敗。 地図を忘れてしまい、そんなときのためにと連絡メールを携帯電話にダウンロードしたのですが。 「表示できません」と(爆) あとは記憶を頼りに歩き始め、集合時間になってしまったので慌ててリーダーさんに連絡してだいたいの位置を教えてもらい・・・ きっちり間違えて下流に出てしまいました・・・ そう、場所は江戸川放水路なのでした。 東西線の陸橋や水道橋などを目印に、リーダーさんからまたもや指示をもらってようやく到着。 ほんとアウトドアに向かない方向音痴ですね・・・ 8日は、大潮でした。 午前10時、潮が引いたあとは、えんえんと泥の干潟が出現。 そこをぺったぺった、ぐっちゃぐっちゃと入っていきます。 10人以上の人間が、うれしそうに熊手で貝ほり中。 子供も犬もいます(笑) 貝はホンビノスガイ、それから牡蠣です。 Rがつく月(いまはMay)ではないけれど、「去年は誰もあたらなかった」証言に基づいて採取(笑) 小一時間で大漁♪です。 ホンビノスカイと牡蠣の泥をできるだけ落として、たわしでこすって、牡蠣は炭火焼、ホンビノスカイは一度茹でてから刻んでクラムチャウダーになるのです。 岸の小さい木立のなかに、ベースキャンプが出来ていて、そこではクラムチャウダー作りが着々とすすめられています。 野菜やベーコンはすでに刻んで運んできてあるので、作業がとてもラクにしてあって感謝です。 牡蠣殻を開けるのはコツがあるのですが、牡蠣嫌いなのにすごく上手な男性がいてその方が最後まで牡蠣剥き、牡蠣焼き番に徹してくださいました。これまた感謝です。 牡蠣はぷっくりして美味しそう。 ホンビノスカイはといえば、何度も泥貝(中身死んでて泥がつまってる・・・)にあたってしまい、 茹で鍋のなかが何度もタコの墨吐き状態になって泥で真っ黒になってしまいました。 そのたびに「なんじゃこれは!」と怒りながらまたお湯を沸かして・・・ ここで時間がかかってしまいました。 さきほどの牡蠣剥き名人が、泥貝チェックをしてくれて、最後はスムースでしたが。 ホンビノスカイもぷっくりして、とにかくとれたて茹でたてのうまそうなこと(あ、ヨダレが・・・) クラムチャウダーができあがる間、持参したお昼をつまみながら、焼き牡蠣をポン酢ともみじおろしで食べながら、もちろんクラムチャウダーの鍋をかきまわし貝を茹でて刻んでと作業もしながら・・・ 刻々と姿をかえていく干潟、潮のみちていく様子、鷺や鵜の姿を観察しました。 潮が満ちてきたら、小さい白帆のヨットも現れました。 さて、クラムチャウダー完成! クラムは鍋底にずっしりと沈んでますので、よおくかき回して捕獲(笑) クラッカーをうかべて、イタダキマス! 小学校6年生の茹で剥き身刻み係に徹してくれた男の子が、5杯食べたといってたな・・・(笑) それぞれ2から3杯はおかわりしたと思います。 チャウダーが終わったあとは、お鍋で紅茶を作り熱いミルクティー。 カップケーキやクッキーでちゃんとデザートも(笑) 曇り空で寒いくらいでしたが、クラムチャウダーにはぴったりの日でした。 さて、牡蠣剥き名人が真珠(のなりかけ)を発見。 まさしく牡蠣のなかに入った異物を核に丸く盛り上がって、真珠母の淡い輝きが凝縮されてます。まさにピンク色の薔薇真珠 Roses(ローゼス)!ランサムファンには楽しいネタでした。 さんざん掘って茹でて剥き身にして刻んで煮て食った、ホンビノスガイ。 調べてわかった英語名のひとつが、クォホグ貝で、ニューイングランドのそれこそ干潟浅瀬に生息する貝だったのです。 シャーロット・マクラウドのセーラ・ケリングシリーズ、リック・ボイヤーのドク・アダムスシリーズ、とくにドクがケープコッドの別荘暮らしで採ってくるのがコレ。 ニューイングランドな江戸川・・・ミスマッチながら嬉しい?です(笑) |
by crann
| 2005-05-09 12:13
| sail ships・帆船!
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