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S*e*x*t*a*n*s は 獅子座の隣にある六分儀座。航海者必須アイテムの六分儀で好奇心の方位をみつけていきます。音楽と映画と本と、その他おもいついたことを徒然に書き留めています。コメントどうぞ。
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牛乳はどこでもらうか?

知人からすすめられた『この湖にボート禁止』がとてもおもしろかったので、続編『黒旗山のなぞ』を図書館から借りてきました。

区内図書館で、ただ一冊しかなかった、『黒旗山のなぞ』。
これもすごく面白い。

どちらもイギリスの湖と山々にかこまれたカンバーランド地方が舞台です。

というと、おお!と走る方も多いのでは(笑)
タイトルにもなっているくらいなので、ボートも出てくるし、キャンプもします。

10代は、普通の生活のなかも冒険がたくさんある年頃。
あしたの遊びの約束も、日曜日に図書館まで歩くことも冒険だったころを思い出すような、すてきな物語です。

さて、この物語の注釈で、初めて知ったことがありました。

それは・・・







ランサムのなかでも、子供たちは農場に牛乳をもらいに行きます。
最初はお母さんが「近くでキャンプする子どもの保護者」として挨拶に行ったりしますが、途中地元っ子のアマゾン海賊たちと登山に向かうときは、アマゾン海賊(地元ではブラケット姉妹)の案内で、山登り行程途中の農場で牛乳をもらいます。

アマゾン海賊が一緒だったとしても、イギリスって避暑に来た(と思われる)子どもでも誰でも、ふらっと来れば牛乳を分けてくれるのか?

ずいぶん前から、気になっていたことでした。

お金を払っているわけでもなさそうです。

その謎が、この本で少し解明しました。

曰く「この物語が書かれた時期(1949)、イギリスでは栄養補給のため、18歳以下のすべての子どもに無償で牛乳を一日におよそ190ml供給していた」
のだそうです。(福音館書店『この湖にボート禁止』 ジェフリー・トーリーズ著・多賀京子訳 訳注より)

ランサムの物語(ランサム・サガ)の舞台は29年から30年代前半にかけて。
49年からは18~15年ほど前になりますが、ビクトリア時代のよき風習と、第1次大戦後の状況からこの法律は生まれ、第2次大戦後も引き続いて施行されていたのかもしれません。

190mlは1/3パイントくらいに相当します。
半端な容量ですが、ティーカップになみなみ一杯分くらいが目安ということでしょう。

私は牛乳の缶をすごく大きいものを想像していましたが、DVDの映像で見たときあまりに小さいことにびっくりしました。
しかし、
子ども4人×190ml = 1と1/4パイント強 760mlくらい
と考えると、あの缶の大きさはぴったりだと思うのでした。




・・・・・というのは、昨日の状況。
今日、もっとぐぐってみましたら、色々なことがわかってきました。

農場で牛乳をもらうことはまだ謎の域ですが、イギリスの牛乳供給補助政策の歴史は長く、学校単位、行政単位で今でも補助金が出ているようです。
これは学校給食ともいえるでしょう。
イギリスの学校給食自体は、行政から離れて民営化しており、児童生徒は給食かお弁当かを選択できるようですが、私立公立の別なく、牛乳を支給する場合は補助金申請ができるようです。
これは第2次大戦中39年から始まっており、現在でも続いています。
ECの乳製品生産計画にも含まれているそうです。


たかが牛乳。
でも牛乳つくるのって、大変なんですよね。
仔牛がいなくちゃ、牛はお乳を出さないんですよ。
毎日スーパーに牛乳が並ぶのって、すごいことです。
乳飲み子を抱えた母さん牛は、必死でお乳を出しているわけですから。

なおかつ、その牛の赤ちゃんはママのおっぱいを人間によこどりされてるわけ。

牛乳、いっしょうけんめい飲みましょう!(生協のまわしもののようだ 苦笑)

探求は続く!



***************************************

探求の続き <そして10/8>

ケイさんから情報をいただきました!
以下ケイさんのメールを転載いたします。




  これはひょっとして1946年に発布されたSchool Milk Actによる措置ではないか
  とも思われます。牛乳の量もピッタリなので。
  1946 The School Milk Act gives one-third of a pint of free milk daily
  to every pupil under 18. (イギリスの1パイントは568ml、その1/3は約187
  ml)
  このSchool Milk Actというのは、エレン・ウィルキンソンという英国初の女性教育
  大臣が通した法案だそうです。

  イギリスでは1906年から無料の学校給食があって、1921年には牛乳も無償供与
  の対象とはなっていたようですが、これはもちろん貧困層のための措置でSchool
  Milk Actでは18歳以下のすべての生徒たちを対象としたということなのかなと思う
  のですが。

  でも、『この湖にボート禁止』の中では、例えば農場でもらう牛乳もその無償の牛乳
  であるという話だったのでしょうか。


本のなかでは農場へ牛乳をもらいに行くのではなく、学校の「どこで牛乳をもらうか」という
言葉が出てきます。
これに対しての注釈が、私が引用した部分でした。

うーん、どんどんイギリスの学校給食が解明されていくぞ(笑)

あれれ。そういえば母は給食関係のヨーロッパ視察なんて行ったことがあったような・・・
資料があったらいいなあ。
でも英語かな(爆)


さてさて、その後、再びケイさんからいただいた情報だと。

   人気料理人のジェイミー・オリバーのページに行き当たりました。
    今、イギリスの学校給食は、調理室を持たない学校の場合、ハンバーグとか、
   チキン ナゲットとか、炭酸飲料とか、フライドポテトやポテトチップ、チョコレート
   とか、キャンディなど、ジャンクフードを出していて、子どもの肥満の増加の元凶
   となっているということ。
   ジェイミーがBBCのChannel 4と一緒に、学校給食からジャンクフードを追放し
   よう という運動を2005年から始め、署名運動をしてダウニング街10番地に送り
   つけたりした結果、とうとう今年、ジャンクフードを出してはいけないという新しい学
   校給食の規格ができて、予算もたくさん付いたそうです。
    学校給食も変容しているのですねえ。

自分の学校に調理施設が無いからジャンクフードって、それはあまりにア○リカンな発想では(爆)
変容してますねえ・・・
by crann | 2006-10-05 21:05 | libro・本
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