テルミン。 |
旅日記のあいだに、ワールドコンレポです。 ワールドコン、なかなか楽しみ方がわからなかったのですが、わたしが一番興味があったのがテルミン Thereminでした。 テルミンとは・・・ ロシアで発明された、世界初の電子楽器です。 1919年にソ連の発明家レフ・セルゲーエヴィッチ・テルミンが発明しました。 構造などは説明しづらいので、Wikipediaと写真をご参照ください・・・(すでにお手上げ) 飛び入りでコスプレの方がアシスタントがわりをしてくれていました。 映画『テルミン』でご存じの方、また、坂本龍一のYMOのジャケットでご存じの方もいるでしょう。 講師の大野さん曰く 「世界でテルミンがさかんなのは、アメリカと日本」 だそうな。 日本てほんとにおかしな国ですね(笑) Wikipediaによると 「テルミンの最大の特徴は、テルミン本体に手を接触させることなく空間中の手の位置によって音程と音量を調節することである。 テルミンの本体からは、通常2本のアンテナがのびており、それぞれのアンテナに近付けた一方の手が音程を、もう一方の手が音量を決める。 わずかな静電容量の違いを演奏に利用するため演奏環境に依存する部分が大きく、安定した狙った音階を出すことは奏者の高い技量が要求され、演奏には熟練を要する。」 とあり、まさしくそのとおりでした。 絶対音感よりも相対音感が必要です。 つまり、自分が出している音をきちんと把握して、調をつくれないと演奏ができない! いっぺんで演奏ができたのは3人くらいでした。 参加者は全部で50人くらいいたでしょうか。 2時間の予定でしたけど、その後の予定がなかったため、私は本当に一番最後までいすわって(笑)萩尾望都イベントに参加したラッコ庵さんとkappaが迎えにくるまで!楽しみました。 で、私は全然才能がありませんでした(爆) 以前も、このブログで「マトリョーミン」を紹介しましたが、マトリョーミンのカルチャー講座はなかなか盛んだそうで、発表会もおこなわれるとか! テルミンの構造とマトリョーミンの構造も、基本は同じなので、二つの電極間に発生する静電気の利用して音階を決めるため、環境にも左右される微妙な楽器。 それでどうやってグループ発表をやるのか!? と思ったら 「聴診器あてて自分の音を聞きながら演奏する」 んだそうです。 舞台の上で、マトリョーシカに聴診器あてて聞きながら、なでなでする20人。 想像するだけで悶絶してしまいました。 大変そう!を超えてます。 先生が、ドクター・フーのテーマを演奏してくれて 「記録にあるわけじゃないけど、一番最初のドクター・フーのテーマは、シンセサイザー発明以前だからたぶんテルミンで演奏したのだと思う」 とおっしゃったので、ドクターファンのわたしはとっても満足?です(笑) シンセサイザーはテルミンの原理に「音程をしっかりと決める」ことを目的としてキーボードを組み合わせたものです。 が、先生は、そのことで電子楽器の可能性が狭められた、とおっしゃっていました。 つまり、不安定な音程でもそれが電子楽器の存在でいいのではないかと。 音楽ありきの楽器ではなく、楽器ありきの音楽、民族楽器と民族音楽のような関係もありえるということですね。 文化と音楽と、いろいろと楽しみながら考えることのできた体験でした。 さて、この写真。 アイボ持参の参加者のアイボくんは、テルミンの音が気に入らなかったらしいです(笑) 右手にみえるワニのぬいぐるみは、本邦初?ぬいぐるみでテルミン演奏したワニ。 あとで気づいたのですが、新井素子さんだったみたいですね。 |
by crann
| 2007-10-09 21:21
| exccetera・いろいろ
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