君はライバル。 |
シャルル・ド・ゴール空港についたとき、今回はバスでパリに出よう!と思っていました。 前回は遅かったこともあるし、パリの地下鉄で傷害やらスリやらが多発したらしく、パリ在住の友人から「地下鉄はあかん!」といわれていたからタクシーにして、なんだかすごく大回りさせられて、ぼったくられた感があったからです。 しかし、バスなら荷物もきっちり運べるし、楽そうだと思って、まずバス停を探しました。 安いほうはロワシーバス。高いほうはエールフランスバス。 ロワシーバスの発着所はすぐわかったのですが、チケット売場がわかりません。 以前はチケット売場であったとおぼしきカウンターは、今はすべて撤去されて、がらんとしています。 しかたなく、エールフランスバスの窓口で、ロワシーバスの場所を聞きました。 と、彼はこういうのです。 「ロワシーバスのチケット売場は無い。あれはタダのバスだ」 え?ほんと? 思わず確認してしまったのですが、おじさんは断言。 「チケットは買わなくていい。タダだから!」 すぐには出せないけど、『地球の歩き方』には値段が書いてあったと思う。 うーん、バスに乗るときわかるさ・・・と思ったら、バス停にちゃんと「事前にチケットブースでチケットを購入せよ」とあるのです。 うそつき~~~エールフランスバスのおじさんは、なんで無料、タダなんて言ったんでしょう? ライバル社のバスだから、どうでもいいさ、と面倒くさかったのでしょうか?? もうひとり、アジアンな女性がわたしの隣にやってきました。 「ここ、ロワシーバスですよね?」 と聞かれて、英語でこたえながら、もしかして日本人?と思ったら中国の方でした。 二人でバス停の看板をながめ、首をかしげていたら、なんと、バス停のすぐ隣に外からしか入れないガラスばりの空港ビルの一角があり、そこがチケット自動販売機コーナーだったのです!! 二人で憮然として、チケットブースへ入りました。 ちゃんと看板とか指示とか出してよ~~ そして、同じ空港施設内のスタッフならウソつくなよ~~ とぶつぶつ言いながらわたしはチケットを買い、ようやく来たバスに乗れたのでした・・・ そのまえに、パリに着いたよん!と友人に電話したらば「ロワシーバスがタダなんて聞いたことない!」と呆れられました(爆) ホテルの場所がいまひとつわかりづらく、詳しい道が出ている地図がなかったので、友人にもさんざん「夜のサン・ラザールをふらついてちゃダメです!」といわれたこともあって、降りたところからどんなに近くても、タクシーにのるつもりでした。 30℃を超える東京から、一転パリは息が白いくらい! 寒いのをガマンして(そしてトイレもがまんして・・・思えばここからすでにトイレ我慢が始まったのかも!)タクシーを拾おうとしたのですが、まったくつかまりません。 少しでも明るいところに、とカフェの前へ移動したら、ギャルソンがひとりやはりタクシーをつかまえようとしています。 たぶん、お客さんのためですね。 しかし、全然です。 ギャルソンはあきらめて店内に戻りました。 すると、店内から大柄なアメリカン?な女性が出てきて、やはり荷物を持って外のテーブル席に座りました。 自分でタクシー捕まえる気はないようでした(苦笑) そこにちょうどタクシーが来たので、わたしが手をあげて、さあ交渉!と思ったら、さっきのギャルソンが走ってきて 「彼女は1時間待ってるから譲ってくれ!」 というのです。 えええ!そりゃないでしょ! わたしがNON!といいかけると、例の女性がやってきて、さっとドアに手をかけてしまいました。 ・・・むむむ、体格負け。 運転手は、もめるんなら(わたしは別にもめてないっていうか、口出しできるほど英語もできないし)僕行くよ~~と発進してしまいました・・・・ あっという間のことでした。 ・・・結局二人とも乗れないじゃんさ! ギャルソンは、すっと「しょうがないねえ」という形で店に戻ってしまいました。 あとには、大柄アメリカン女性とわたしを残して。 ものすごくむかついたので、わたしは「さよなら」といってその女性と別れ、ひとつ通りを渡って(どうもそこはプランタンの前だったらしい・・・)すぐに!タクシーを捕まえて日本のワンメーターの料金くらいでホテルにつけてもらいました。 あのギャルソンと女性のおかげで無駄な時間を費やしてしまい、さっさと部屋でくつろごうと思ったらホテルのお兄さんが「今リフトが壊れてるんだよね」。 あああ、いまさらですが、ここから今回の旅の「壊れてる」は始まってたのかも!! お兄さんが最上階(5階)のはじっこのわたしの部屋までスーツケースを運んでくれて、ようやくトイレに入れたのでした・・・ 余談: 部屋のカギですが、内側にポッチボタンがあるカギで、わたしはこのポッチが入らないので慌てて受付に電話して「ドアのカギが閉まらないのですが!」と叫んでしまいました。 すると例のお兄さんは「それは閉めたら外から開かないカギのドアだから、それで大丈夫。ポッチボタンは使わない」と。 ・・・そういってよ! 余談2: いったんベッドにひっくりかえり一眠りしたあと、4時頃起きたわたし。 シャワーでも浴びるか・・・と思ったら、いつまでたってもぬるま湯・・・ 結局、シャワーを浴びず、髪も洗わずにベルサイユ宮殿を訪問するはめになりました。 史実に忠実にするためには、香水もつけなくちゃいけなかったかも。 |
by crann
| 2007-10-02 22:57
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