「あなたの仕事はどんな仕事ですか?」 |
フェリーターミナルの税関で出国、入国審査があります。 出国は飛行機や列車と同じく、ベルトコンベアーに荷物をのせて通り過ぎるだけ。 入国、つまりイギリスのカウンタの職員にパスポートとチケット、入国カードを見せます。 普通に「どこから来た?どこへ行く?滞在はどれくらい?」と聞かれて、それに答えて、ふつうはこれで終わり。 のはずなのに。 日本人(日本)のパスポートが珍しいのか、丹念にページをめくって見続ける若いお兄さん職員。 何日イギリスにいる? 帰りの航空券を見せて。 あなたの職業は? 入国カードに書いたろうが、と「office worker」と答えると、どんな仕事をしているんだその職種は何か?ときたものです。 こんな質問初めてです。 それにすごく答えづらい。 日本語でだって答えにくいのに。 「ミュージアムで学芸員のアシスタントをし、事務をしている」 と答えたら、もっとわからなそうな顔をしていました。 くそ、こうなったら奥の手?だ。 「日本の文学を知っているか?俳句は知らないのか?」 「フランスでも俳句は盛んなんですよ。(イギリスは知らないけどアメリカとカナダの俳人は知ってるぞ)」 とか言って見たら、わかったわかった、もういい、という感じでパスポートを返してくれました。 ただヒマだったの?それとも、極東からフェリーを爆破しにきたテロリストかと思ったの? そういえば、アフリカのスタンプがあるし、ここ数年、年末にイギリスとフランスを行ったりきたり・・・ 怪しいのは自分だったのかも(爆) フェリー行きのバスには、例のおじさんが乗車していて、遅いから心配したよと言われました。 「なんだかしつこく質問されて、あんなに質問されたのは初めてでした」 と言うと、 「彼らも仕事だから・・・」 とおじさんも申し訳なさそうに。 そうそう、おじさんも入国審査の職員も、結局は英国人ですからね。 |
by crann
| 2007-10-05 00:52
| viaggio・旅
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