フライングデッキとはなんぞや? |
船首機関船橋上に、デッキがあります。お天気のいい日にデッキチェアに寝そべればリゾート気分満喫、な場所です。 ですが、それは停泊しているからこそのアサハカさ。 このデッキはフライングデッキ、つまり飛び込み台なんです。 いつ飛び込むのかというと。 タイタニックを思い出してください。 船が事故で破損したら、船は船尾から沈んでいき、 船首が突き出て 最後に海底へとひきこまれていきます・・・・ その最後に、船から脱出するために、飛び込むためのデッキなのです。 たぶん、そこから飛び込むのは船長以下責任者や逃げ遅れた人々に なるのでしょう。 デッキの手すりには、すでに救命ポッド(円錐型になる救命いかだの一種) が装着されています。 陽光の下、潮風が吹き渡るなか、心臓がどきんとする一瞬でした。 船は大きく、帆は白く、ゆたかでおおらかなイメージですが、海の上では小さな箱舟です。 だからこその海洋訓練、練習帆船なのです。 乗り組む人々すべてが「船」というシステムを動かす力。 あらためて「船」という存在、船を動かすということが、人間の知恵と力の結集なんだと実感しました。 地上生活とかけはなれているように思えても、人間が生きるために必要なことは どこでも、いつも同じだということも。 フライングデッキから船首を見下ろして。 Foggy Scillyさんの日本丸見学記もぜひご覧くださいね! |
by crann
| 2004-07-11 23:37
| sail ships・帆船!
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