新解さんの男。 |
赤瀬川原平の『新解さんの謎』、の元ネタ本いや辞書『新明解国語辞典』にはまってしまいました。 「柄杓」という文字を忘れてしまって、同僚が辞書を引いてくれたのがきっかけです。 「柄杓・・・・小さい杓」 じゃあ、杓ってなにさ?! 新明解国語辞典は昭和47年初版なんですが、金田一京助を筆頭に当時のそうそうたる国語界の重鎮がまとめた辞書、なのは間違いない。 間違いないのに、どこか「おかしい」。このおかしいは、「おかしみ」の可笑しいです、念のため(笑) 『新解さんの謎』を読んで、私は辞書の遊び方を教えてもらい、辞書にしろパンフレットにしろ、編集する人間がにじませてしまった(笑)個人の強烈な個性のてがかりを探る遊びにハマりました(笑) 今日ひさしぶりの「新解さん」発見は「たらこ 」。 赤瀬川原平氏の研究で詳らかになった「新解さん」の嗜好のひとつに「魚好き」があります。 魚の項目を調べると必ず記載されるのが「食べられるか否か」(笑) 「はも」にいたっては「美味」とはっきり言及してます! 対して「金目鯛」は「大味」と判定されております(爆笑) さて、「たらこ」。 「スケソウダラの卵を塩漬にした食べ物。普通、サイドカーのように二腹並んでおり、焼いたり酢の物にしたりして食べる」 ・・・サイドカーって普通、見かけますか??? 私のとった授業の講師がハーレーでサイドカー付きで学校にきてたから見たことあるけど。 昭和47年はサイドカーが一般的だったのでしょうか。 でもね、たしかにサイドカーとバイクって形が違うものが連結してるし、たらこって二腹まったく同じではないですよね。 微妙に正しいような、しかし例にあげるものが特殊なような・・・ ひさびさに「新解さん」に思いをはせてしまいました。 *新解さんとは、この国語辞典に潜む個性のことです(笑)ですが、この辞書を作った主幹・山田忠雄氏がいちばん「新解さん」なんじゃないかな~と私は思ってます。 妹さんが「兄が新解さんの男でございます」って言ってますからね(笑) |
by crann
| 2004-10-08 02:00
| gioco・ことば遊び
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