The Phantom of The OperaⅡ |
指揮者の真後にいる私とkappaは、イチイチ驚いておりました。 指揮者はまだ若手のハンサムガイ。 エネルギッシュな指揮で、縦横無尽にこの舞台を操るので・・・ 指揮棒、おとなりのご夫婦をかすめる! 肘が私の足にあたる! ノリノリの足ぶみ拍子踏みで、B列が揺れるぞ!! 第1幕のなかで、プリマドンナのカルロッタがちゃんとこのオーケストラボックスと指揮者に、「○○からお願いね」と頼んで演奏してもらうところ、そこがすごく自然でした。 これがこのミュージカルの、ツボな部分のひとつなんです(私にとってはね) ロンドンという都市にある Her Majesty Theatre という劇場 そのなかで演じられている l’opera de paris という劇場 そのふたつの時間と空間、虚と実のはざまに存在するのがオーケストラと指揮者 そして、すこしずつ すこしずつ、 現実の観客である私たちは、l’opera de paris の時間と空間へ 招きいれられていきます 気づくと 私たちは パリのオペラ座の観客、19世紀末のパリの上流階級の仲間入りをしながら、 一方では、その舞台裏と人間模様 もう止められない恋 恋の悲劇 そして、大いなる謎の存在 まるでその存在が劇場そのもののような、ファントムに 魅入られてしまうのでした 入れ子細工 万華鏡 どこまでも続くあわせ鏡 一瞬のトリックや、目くらましで 私たち観客こそ、オペラ座の怪人に捕らわれてしまうのです・・・・・・・ 心地よいトリックにうっとりとするのもつかのま、クリスチーヌの運命もオペラ座の運命も怪人の手に握られているとわかる瞬間がやってきます。 怪人の 「GO!!!!」 の声とともに! 落下するシャンデリア!! ほんとに落下しました! あがるのより落ちるほうが早い!あたりまえだけど。 もちろん、落下するのは何度も見てるから知ってます。 でもでも。 驚いたです。 びびったです。 kappaの隣のオバサマは、「大丈夫?びっくりしたのね」と声をかけてくれて、 「いえ、私たち知ってたんですけど、初めてじゃないんですけど~でもすごくびっくりしたんです~」と興奮して叫びあってしまいました。 ・・・今回も指揮者はよけました。 わたしたちは、まさかまさかと思いつつよけなかったです。 ぶつからなかったけど。 でも頭上をどど~~んっ!と通りすぎて舞台に突入したとき、舞台上の人間は本気でよけてた!! そして、シャンデリアは彼らのうちの何人かが、手でつかまえて減速させて止めてました! ロンドンのオペラ座の怪人の舞台には立ちたくないな(立てないってば)と切実に思いました。 一生ありえないことを心配をする必要はない、という英語のことわざ、ありませんでしたっけ? |
by crann
| 2005-01-10 02:11
| musica・音楽
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