トロイ。 |
ブラッド・ピットの、とつけたのは、私が考えていたトロイヤ戦争じゃなかったからです。 なにしろホメロスの詩が原作といえるのだし、指輪物語(The Lord of the Rings)を映画化するより百倍も大変だったと思います。 核は現代にも通じる、「愛」「名誉」だと思うのですが、当時のモラル、宗教観、イデオロギーの原作の史劇の雰囲気も残しつつ、というところが、一本の流れになるべきストーリーをぎくしゃくさせてしまった。 そして、美術・・・ええと、アポロン神殿がエジプトかヒッタイトみたいなんですけど・・・ ただしちょっと調べたら、サントリーニ島の大噴火がBC15世紀、トロイヤ市攻防戦はBC13世紀あたりだそうです。 エリック・バナとかピーター・オトゥールとか、トロイア側が原作に近い。 アキレス(ギリシア連合軍)はどうも現代風な、アキレスとアガメムノンの不和を理解できるように表現するために、脚色してるんでしょうね。 ショーン・ビーンのオデュッセウス、素敵でした。小さい国のあるじ=中間管理職の悲哀がにじんでました(笑) 写真は大英博物館のパルテノン神殿レリーフ。 ・・・はっきりいって、大泥棒博物館。この調子でエジプトもアッシリアもいただいてきてるんですよね。ナポレオンが集めたルーブル美術館は、ナポレオンの死後お返したものもあるそうですけど。 一箇所に集めてもらって便利ですが、やっぱり本来の場所へお返ししたほうがよろしいのでは・・・保存に危険があるとしても。世界遺産だろうけど土地の歴史なんだから。 |
by crann
| 2004-05-25 09:41
| cinema・映画
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